探究学習とは


身近なことをテーマに子どもが自分から学ぶ学習のことです。
例えば「音楽はどうやって作るのだろう?」「光っていったいなんだろう?」といった子どもの素朴な好奇心から学びをスタートし、自ら調査をし、発表まで行います。
学習の課程でテーマにまつわる科目の知識はもちろん、自ら学びを設計することで好奇心や粘り強くやり抜く力、理解力といった非認知能力も身に付きます。

なぜ探究学習が必要なのか


人類の仕事の約50%が近い将来AIまたは機械によって代替され消滅すると言われているように、今の子どもたちが大人になる頃には、社会はより複雑で変化の速いものになっています。そのような不確実性の高い社会では、従来の教育で養われる「暗記をして問題を解く力」「ルールに従う力」だけでなく「問題を見つける力」「ルールを考え作る力」が必要不可欠です。子どもが自ら学習を設計する探究学習で、このような力を伸ばし育むことが大切です。

探究カリキュラムの種類


□ノルディックアート

北欧の美術館で行われているワークショップから着想を得た、アートカリキュラムです。決められた絵を描く、物を作るといった狭い範囲のアートではなく、自己表現としての広義のアートを学びます。

□カルチャー&ダイバーシティ

国内外の多種多様な価値観や文化を学ぶカリキュラムです。時にはゲストを招くなどし、さまざまな考え方・違いを受け入れられるようになることを目指します。英語の発音練習や英会話も行います。

□ソーシャルエモーショナルラーニング

主に北米で「SEL」という略称で一般に広まりつつあるカリキュラムです。他者とのロールプレイを通じ、自己肯定感を高め、自分の感情のコントロール方法や他者とより良い対話をするスキルを学びます。

□STEM的思考

単純な算数やプログラミングの教材を解くことにとどまらず、ものづくりやプログラミングに必要な思考方法を学びます。

□探究プログラミング

MITのメディア・ラボが開発したスクラッチというブロックを組み合わせるプログラミング言語でゲームや作品を作ります。
また、論理的思考を鍛える将棋やチェスといったマインドスポーツのレクチャー・実戦も行います。

探究カリキュラムの進め方


テーマによって異なりますが、一例をご紹介します。

5

【導入】

挨拶をしてからカリキュラムを始めます。

10

【ミッション】

今日は何をするのかな?目標を確認します。

20

【調べ学習】

ミッション達成に向けて必要なことを調べます。
教えてもらうのではなく自分で手を動かすからこそ知識も定着します。

50

【作品作り】

発表に向けてチームで作品を作ります。
カリキュラムによっては数週間かけて作品作りを行う場合もあります。
正解があるわけではなく、子ども達が自由に表現できる場です。

60

【発表】

作品をチームごとに発表します。
時には専門家を呼び、プロからフィードバックをもらいます。

 

探究学習の効果


学習の中で培われる学問的知識はもちろんのこと、変化の速い社会で必要不可欠な非認知能力が身に付きます。非認知能力には様々な種類がありますが、子どもにとって特に主要だと言われているのは以下のような能力です。

非認知能力は一朝一夕に身につくものではありません。認知能力のようにテストの点数などではかれるものでもありません。スタッフが日々の成長を見守り、月に1回程度、お子さまの成長をレポートでご報告いたします